Q&A 3つの課程について
それぞれの課程に向いている生徒像をまとめました。
全日制
・本校での学びを通して将来の目的(進路)を明確にしたい生徒
・中学校までの学習をさらに深め伸ばしたい生徒
・資格取得などに挑戦し自分の可能性を広げたい生徒
・他と協力しながら自らを成長させたい生徒
・部活動やボランティアなどに熱心に取り組みたい生徒
定時制
・朝ゆっくりと始業したい生徒
・基礎基本をしっかりと身につけたい生徒
・一日4時間を基本とする授業を受け着実に力を伸ばしたい生徒
・自立と社会参加のための力を身につけたい生徒
通信制
・学ぶことへの意欲を持ち、主体的に学習へと取り組もうとする生徒
・時間を管理する意識を身に付け、それを自己の成長に生かすことができる生徒
・多様性を認め合い、相互の立場を尊重できる生徒
全日制課程と定時制課程は総合学科です。自分の興味関心や希望進路に合わせて自分で選んだ系列の科目を学んでいきます。
通信制課程は普通科です。自宅での自学自習を中心に、月に1~3回あるスクーリング(日曜または木曜)に出席しながら学習を進めていきます。
どの課程も単位制なので、決められた単位数以上を修得すると卒業が認められます。
全日制と定時制は同じ校舎等で過ごし、多くの学校行事を一緒に活動します。
通信制は通信棟で過ごし、登校日は日曜日または木曜日です。行事などはほとんど別になります。
Q&A 学習について
本校は単位制の学校です。週に1時間の授業を1年間行うことを1単位と数えます。週に4時間授業のある場合は4単位になります。学習の成果が認められると 単位を修得したことになります。履修する87単位(定時制では自由選択科目を全て含むと96単位)の中で、74単位以上を修得することが卒業のために必要です。
履修とはその科目の授業に出席し学んだということです。修得とは履修して学んだ内容を身につけたという意味です。ですから履修はしたけれども修得できない 場合もあります。本校の規定では実施した授業時数の2分の1以上出席した場合に、履修が認められます。修得が認められるには300点満点で90点以上の成績が必要です。履修はできても修得できなかった場合は、3月と5月の2回、単位追認試験で修得する機会が設けられています。
必修科目を出席時数不足により履修できなかった場合は再履修といって、もう一度授業の受け直しが必要になります。その場合は1年下の生徒と一緒に学習することもあります。
学年制の教育課程を採用している学校では、その学年で学んだ全ての科目を修得できないと、次の学年に進級できませんでした。単位制の本校では修得できない科目があっても他は全て単位が認められます。原則として留年(いわゆる落第)はありません。しかし必修科目の再履修が多くの科目で必要となる場合は、もう一度同じ年次をやり直した方がいい場合があります。卒業の条件である74単位以上を3年間(定時制は4年間)で修得できない場合は、4年次生(定時制は5年次生)になります。
全日制では、学問や学習のまとまりごとに系列を作っています。令和6年度入学生からは、「スポーツ・芸術系列」「ライフクリエイト・教養系列」「産業クリエイト系列」の3つの系列となり、2年次からいずれかの系列を選んで学習します。
定時制では、「教養系列」と「生活・産業系列」があります。総合学科の特徴を生かして家庭、工業、商業を体験的に学習できるのが「生活・産業系列」で、より普通教科の学習ができるのが「教養系列」です。3年次からいずれかの系列を選んで学習します。
流れとしては、まず4月から各場面で系列の説明を行います。さらに、5月中に面談を行い将来の進路を含めて担任と相談します。その後は6月中旬に登録を行います。夏休みには三者面談を行いますが、それ以降は大きく進路変更した場合以外は系列の変更はできません。
1年を2つの学期に分ける制度で、本校では平成15年度から、一学期(4〜9月)と二学期(10〜3月)となりました。 定期試験は一学期中間(6月)期末(9月)と二学期中間(12月)と学年末(3月*ただし3年次生は1月)の4回になります。
総合学科の1年次生が必ず学ぶ科目です。自分を見つめ自分の将来を考える科目として総合学科の出発点となる科目です。インターンシップやいろいろな分野の専門家の講話等、聞く機会もあり多彩な内容になっています。多くの選択科目を設置している総合学科では、科目を選択するうえで自分の将来をきちんと考えることが大事になります。どのような内容を学習するかは、その学校によって大きく違います。
平成12年度から希望者対象に始めましたが、年々規模を拡大してきました。現在は全日制の場合、1年次生で原則3日間実施しています。定時制は2年次生で原則2日間の実施です。進学希望者も卒業後は就職をすることになるので、将来を考えていくため生徒にとって重要な機会と考えています。就職・進学を 問わず全ての生徒が参加することになっています。
2年次・3年次にそれぞれ2時間ずつ学習することになっています。これは1年次の「産業社会と人間」の流れを重視しながら、新しい学校づくりに「総合的な探究の時間」を活かそうと考えているからです。現在、「1年次産業社会と人間」「2年次総合的な探究の時間」「3年次総合的な探究の時間」をそれぞれ、「キャリア総合1」「キャ リア総合2」「キャリア総合3」という名称に改め、学習内容も3年間の一貫性を重視しました。2年次はコミュニケーション能力の育成を中心にキャリアプランの深化を目標にしています。 3年次では、自分の将来に向けたテーマ設定を行い探究を行う、3年間の集大成の内容となっています。
Q&A 学校生活について
8時35分からSHR(ショートホームルーム)が始まります。
以下次のような時間帯になります。
SHR 8:35〜 8:45
1校時 8:50〜 9:40
2校時 9:50〜10:40
3校時 10:50〜11:40
4校時 11:50〜12:40
昼休み 12:40〜13:25
5校時 13:25〜14:15
6校時 14:25〜15:15
清 掃 15:15〜15:30
SHR
定時制の日課については、学校パンフレットP.5をご覧ください。
クラスは他の学校と基本的には同じ形です。ただし2年次生以降はクラス単位の授業がほとんどなくなりますので、そこが違う点です。クラス替えは2年次のはじめに行っています。学校行事は他校と同様クラス単位での活動が中心になります。
全日制は各年次2クラスの6クラス構成になっています。総合学科なので普通科の同じ規模の学校に比べ先生の数も多くなっています。
定時制は各年次1クラス編成です。40人1学級での募集になっています。
家庭科(2名)・商業科(3名)・工業科(2名)の先生が教えている点が特色になっています。工業科の授業が設置されている総合学科は県内で現在本校だけです。全国的に見ると総合学科も多様化していますが、本校は専門教育に力を入れているタイプの学校と言えるでしょう。また平成7年度に普通科から県内初の総合学科の高校に変わりましたが、農業高校や工業高校からの改編が多い中で、当時全国でも非常に珍しくその成果が注目された学校でした。
残念ながら食堂はありませんが、昼休みに近くの弁当屋さんが来て、丼物・オムライス・焼きそば・唐揚げ・サラダ等の販売を行っています。また、近くにコンビニエンスストアがあるので、登校時に昼食を購入してきているようです。
本校は出身中学校が多様化していて、令和6年度は庄内町出身が39%、鶴岡市出身が20%、酒田市出身が38%、その他3%となっています。
令和6年度は男女の比率は全日制で4:6となっています。定時制も大体同じです。
現在、庄内町営バス(ハッピーバス)が運行しています。庄内町の助成があるため、庄内総合高校の生徒であれば、余目駅と学校間に限らず庄内町全域で無料になっています。
令和5年度は、(1)通学定期代の20%~30%、(2)資格試験の検定料の助成として町の商品券を配布、(3)庄内町全域で町営バスが無料 の三点となっており、庄内町からは多くの支援をしていただいています。