Q&A 学習について

Q 学習について
(1) 単位とは何でしょうか。
(2) 履修と修得とはどんな意味ですか。
(3) 履修できなかった場合はどうなりますか。
(4) 進級や卒業はどうなるのですか。
(5) 系列とは何ですか。
(6) 系列はいつごろまで決めるのですか。
(7) 二学期制とは何ですか。
(8) 1年次で学習する「産業社会と人間」とは、どんなことを学ぶのでしょうか。
(9)コンピュータを使った授業はありますか。
(10)インターンシップは全員が参加するのでしょうか。
(11)資格や検定に合格すると単位がもらえる制度があるようですが。
(12)総合的な探究の時間についてはどうなっていますか。
(13)異年次履修とは何でしょうか。


(1) 単位とは何でしょうか。
本校は単位制の学校です。週に1時間の授業を1年間行うことを1単位と数えます。週に4時間授業のある場合は4単位になります。学習の成果が認められると 単位を修得したことになります。履修する87単位(定時制では自由選択科目を全て含むと96単位)の中で、74単位以上を修得することが卒業のために必要です。

(2) 履修と修得とはどんな意味ですか。
履修とはその科目の授業に出席し学んだということです。修得とは履修して学んだ内容を身につけたという意味です。ですから履修はしたけれども修得できない 場合もあります。本校の規定では実施した授業時数の2分の1以上出席した場合に、履修が認められます。修得が認められるには100点満点で35点以上(令和4年度以降の入学生は300点満点で90点以上)の成績が必要です。履修はできても修得できなかった場合は、3月と5月の2回、単位追認試験で修得する機会が設けられています。

(3) 履修できなかった場合はどうなりますか。
必修科目を履修できなかった場合は再履修といって、もう一度授業の受け直しが必要になります。その場合は1年下の生徒と一緒に学習することもあります。

(4) 進級や卒業はどうなるのですか。
学年制の教育課程を採用している学校では、その学年で学んだ全ての科目を修得できないと、次の学年に進級できませんでした。単位制の本校では修得できない科目があっても他は全て単位が認められます。原則として留年(いわゆる落第)はありません。しかし必修科目の再履修が多くの科目で必要となる場合は、もう一度同じ年次をやり直した方がいい場合があります。卒業の条件である74単位以上を3年間(定時制は4年間)で修得できない場合は、4年次生(定時制は5年次生)になります。

(5)系列とは何です か。
全日制では、学問や学習のまとまりごとに系列を作っています。令和4年度入学生からは、「教養系列」「スポーツ・芸術系列」「生活・福祉系列」「産業クリエイト系列」の4つの系列となり、2年次からいずれかの系列を選んで学習します。
定時制では、「教養系列」と「生活・産業系列」があります。総合学科の特徴を生かして家庭、工業、商業を体験的に学習できるのが「生活・産業系列」で、より普通教科の学習ができるのが「教養系列」です。3年次からいずれかの系列を選んで学習します。

(6)系列はいつごろまで決めるのです か
流れとしては、まず4月から各場面で系列の説明を行います。さらに、5月中に面談を行い将来の進路を含めて担任と相談します。その後は6月中旬に登録を行います。夏休みには三者面談を行いますが、それ以降は大きく進路変更した場合以外は系列の変更はできません。

(7) 二学期制とは何ですか。
平成15年度から、一学期(4〜9月)と二学期(10〜3月)の二学期制を採ってます。  定期試験は一学期中間(6月)期末(9月)と二学期中間(12月)と学年末(3月*ただし3年次生は1月)の4回になります。

(8) 1年次で学習する「産業社会と人間」とは、どんなことを学ぶのでしょうか。
総合学科の1年次生が必ず学ぶ科目です。どのような内容を学習するかは、その学校によって大きく違います。多くの選択科目を設置している総合学科では、科目を選択するうえで自分の将来をきちんと考えることが大事になります。自分を見つめ自分の将来を考える科目として総合学科の出発点となる科目です。インターンシップやいろいろな分野の専門家の講話等多彩な内容になっています。具体的な内容については 年間指導計画をご覧下さい。

 (9)インターンシップは全員が参加するのでしょうか。
平成12年度から希望者対象に始めましたが、年々規模を拡大してきました。現在は、1年次生で原則3日間実施しています。進学希望者も卒業後は就職をすることになるので、将来を考えていくため生徒にとって重要な機会と考えています。就職・進学を 問わず全ての生徒が参加することになっています。なお、平成17年度からは希望者を対象に、長期休業中に行う自主的インターンシップを行い、必要条件を満たした場合、単位認定を行っています。

(10)資格や検定に合格すると単位がもらえる制度があるようですが。
本校で決めた漢字検定や英語検定、商業・工業・家庭科などの科目に関係する資格を取得すると1〜2単位を加える制度があります。本校では積極的に資格にチャレンジして欲しいことと、単位制の長所を考え実施しています。

(11)「総合的な探究の時間」についてはどうなっていますか。
2年次・3年次にそれぞれ2時間ずつ学習することになっています。これは1年次の「産業社会と人間」の流れを重視しながら、新しい学校づくりに「総合的な探究の時間」を活かそうと考えているからです。現在、「1年次産業社会と人間」「2年次総合的な探究の時間」「3年次総合的な探究の時間」をそれぞれ、「キャリア総合1」「キャ リア総合2」「キャリア総合3」という名称に改め、学習内容も3年間の一貫性を重視しました。2年次はコミュニケーション能力の育成を中心にキャリアプランの深化を目標にしています。 3年次では、自分の将来に向けたテーマ設定を行い探究を行う、3年間の集大成の内容となっています。

(12)異年次履修とは何でしょうか。
総合学科は単位制を前提にした学校です。したがって特に条件がない場合は、どの年次で履修してもよいことになります。ただし、現実的には年次ごとに授業が行われています。本校では可能な限り幅広い選択を可能にするため、2・3年次(定時制では3・4年次)が同じ教室で一緒に学習する異年次履修を平成17年度から始めています。